※画像はイメージです。飯山城
Iiyama Castle
飯山城は室町〜江戸時代に築かれた中部の名城。城主は泉氏(室町期)→ 上杉謙信(大改修)→ 真田信之(元和元年・1615年入封)(Honma clan (Muromachi period) → Uesugi Kenshin (major reconstruction) → Sanada Nobuyuki (entered domain 1615))。
概要
飯山城(いいやまじょう)は長野県飯山市に所在する山城で、千曲川(ちくまがわ)と支流の合流点に築かれた要害に立地する。室町時代に泉氏が居城として整備したのが始まりとされ、戦国時代には上杉謙信(うえすぎけんしん)が越後(新潟)と信濃(長野)を繋ぐ軍事上の要衝として大規模に改修・拡充した。謙信はしばしばこの城を北信濃への軍事行動の拠点として利用し、武田信玄との川中島合戦(1553〜1564年)においても重要な役割を果たした。関ヶ原合戦後の元和元年(1615年)には真田信之(さなだのぶゆき)が入封し、以後飯山藩(2万石)の藩庁として明治維新まで機能した。現在は「城山公園」として整備され、石垣と土塁の遺構が良好に残存する。続日本100名城に選定されており、北信濃の雪国文化と戦国史を体感できる史跡として知られる。
刀剣との関わり
飯山城は上杉謙信ゆかりの城として、日本刀史において特別な位置を占める。謙信は戦国武将の中でも屈指の刀剣愛好家・収集家として知られ、「謙信景光」「山鳥毛(さんちょうもう)」などの名刀が謙信の所持刀として現在も著名である。特に「山鳥毛」(無銘・備前福岡一文字派、鎌倉時代)は令和元年(2019年)に岡山県瀬戸内市が約5億円で購入して里帰りさせた名刀で、謙信ゆかりとして全国的に話題となった。飯山城は謙信の北信濃支配の拠点であり、謙信が川中島合戦等の遠征に際してこの城を経由・滞在した際に携行した刀剣群も越後刀工の精品であったと伝わる。また真田昌幸・信之ら真田家は近隣の上田・松代を拠点とし、北信濃には真田家ゆかりの武具文化が伝わる。
見どころ
- 城山公園の石垣・土塁 — 長野県指定史跡の遺構、上杉・真田両家の面影を伝える石積みが残存
- 上杉謙信の北信濃支配の拠点 — 川中島合戦の軍事拠点、謙信の進軍ルートを体感できる地
- 真田信之ゆかりの地 — 関ヶ原後の藩政を伝える飯山藩史料、真田家の刀剣・甲冑文化
- 千曲川の眺望 — 城跡から望む千曲川・北アルプス・飯山市街地の雄大な景観
- 飯山市郷土館(城跡隣接) — 飯山城・飯山藩・上杉謙信関連の歴史資料を展示
- 北信濃の雪国文化 — 豪雪地帯ならではの景観と伝統文化、スキー発祥の地としても著名
※開館時間・入場料は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。