794–1185
平安
平安時代後期、それまで直刀であった日本の刀剣は反りを持つ「湾刀(わんとう)」へと姿を変えた。これは騎乗戦闘の登場と、馬上から振り下ろす際に必要となる引き斬りの動作に最適化された結果である。三条小鍛冶宗近・粟田口久国・伯耆安綱らがこの時期に活躍し、後に天下五剣の一つ「三日月宗近」を生み出した。地金は板目肌に小沸の付いた小乱れの刃文を特色とし、優美で気品ある作風は後世「太刀の典型」とされる。武具としての実用性を超えて、宮廷・神社への奉納品としての性格も強く帯び始めたのもこの時代である。
代表刀工・名刀
三日月宗近(三条宗近)/童子切安綱(伯耆安綱)/粟田口久国・吉光