杉山城
Sugiyama Castle
杉山城は室町時代後期(15世紀末〜16世紀前半、大永年間頃の築城説が有力)、廃城年代不明に築かれた関東の名城。城主は築城者・年代は確定していないが、発掘調査(2002〜2006年度)の成果から山内上杉氏が扇谷上杉氏・古河公方との抗争の中で築いたとする説が有力(The builder and exact date are not firmly established, but excavations conducted in 2002–2006 support the leading theory that the Yamanouchi Uesugi built it amid their conflict with the Ōgigayatsu Uesugi and the Koga Kubō)。
概要
概要
杉山城は、埼玉県比企郡嵐山町杉山にある中世の山城。市野川を挟んで鎌倉街道上道を見下ろす丘陵に築かれ、菅谷館・松山城・小倉城とともに国指定史跡「比企城館跡群」を構成する。約14万平方メートルの狭い範囲に本郭を中心として10前後の曲輪が放射状に配置され、その完成度の高さから「築城の教科書」と評される中世土造り城郭の傑作である。
築城をめぐる論争
築城者・築城年代を直接示す文献はなく、かつては後北条氏の城とする説が広く流布していたが、学術的根拠を欠いていた。嵐山町教育委員会が2002年度から2006年度にかけて行った発掘調査の結果、出土遺物の年代観などから、山内上杉氏が扇谷上杉氏・古河公方との抗争のなかで築いたとする説が有力視されるようになった。ただし築城年代・築城主体とも確定したわけではなく、現在も研究が続けられている。
構造
本郭を中心に、北・東・南の三方向へ二の郭・三の郭級の曲輪が梯子状に連なり、外郭や馬出郭も備える。曲輪の入口には横矢を掛けるための折れ曲げられた通路が多用され、横堀・空堀が縦横に巡らされている。限られた面積の中に高度な築城技術が凝縮されており、中世城郭研究の重要な指標とされている。
現状・アクセス
2008年に菅谷館・松山城・小倉城とあわせて国指定史跡「比企城館跡群」に指定され、2017年には続日本100名城(119番)に選定された。東武東上線「武蔵嵐山駅」から徒歩約35分。嵐山町教育委員会文化財担当(電話0493-62-0824)が管理する。
刀剣との関わり
見どころ
- 狭い面積に高度な築城技術を凝縮した中世土造り城郭で「築城の教科書」と称される
- 発掘調査(2002〜2006年度)を経て山内上杉氏築城説が有力視されるも今なお論争が続く
- 菅谷館・松山城・小倉城とともに国指定史跡「比企城館跡群」を構成
- 続日本100名城(119番、2017年選定)
※開館時間・入場料は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。