※画像はイメージです。静岡市歴史博物館
Shizuoka City Museum of History
概要
静岡市歴史博物館は、駿府城跡の一角、静岡市葵区追手町に2023年(令和5年)1月13日に開館した市立博物館である。建築設計は国際的な建築賞を受けたユニット「SANAA」が手がけ、鉄筋コンクリート造4階建ての建物として完成した。建設に先立つ発掘調査では、戦国時代末期のものとみられる「道と石垣」の遺構が出土し、これをそのまま建物内に取り込んで1階の歴史体験展示とする設計がとられている。発掘された遺構の実物を発掘状態のまま鑑賞できる点は、他館にない特色である。
今川氏・徳川家康を軸とした常設展示
2階の常設展示は、75年の生涯のうち25年を駿府で過ごした徳川家康を軸に構成される。家康の幼少期を庇護した戦国大名・今川氏に関するコーナーも設けられ、今川義元の肖像画・花押などが展示され、駿府を拠点とした今川氏が家康の人格形成に果たした役割を紹介する。3階では江戸時代の駿府城下町の繁栄と東海道沿いの賑わい、明治維新後の新生静岡の発展までを通観する構成をとる。
初公開の家康の刀
2025年1月、開館2周年を記念し、徳川将軍家御用の刀工・初代越前康継作と伝わる刀「刀 以南蛮鉄於駿州越前康継」が初めて一般公開された(会期2025年1月7日〜2月2日)。南蛮鉄を用いて駿府で鍛えたと伝わるこの刀は、家康没後に子息へ分配された遺品「駿府御分物」の一振りで、家康十男・徳川頼宣(紀州徳川家祖)が所持したと伝わる。市が新たに収集した資料として、家康と武具の関わりを伝える展示の柱の一つとなっている。
アクセス・開館状況
静岡市葵区追手町4番16号。開館時間は9:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)、月曜休館(祝日の場合は開館)、年末年始休館。入館料は一般600円、高校生・大学生・市内在住70歳以上420円、小中学生150円(1階のみ無料)。
見どころ
- 駿府城跡に2023年開館。SANAA設計。建設前発掘調査で発見した戦国末期の「道と石垣」遺構を1階にそのまま展示
- 75年の生涯のうち25年を駿府で過ごした徳川家康を軸とした常設展示。今川義元の肖像・花押など今川氏関連資料も
- 2025年1月、開館2周年記念で徳川家康ゆかりの刀「刀 以南蛮鉄於駿州越前康継」を初公開
- 初代越前康継作の当該刀は家康没後の遺品「駿府御分物」の一振りで、十男・徳川頼宣(紀州徳川家祖)所持と伝わる
- 3階では江戸期駿府城下町の繁栄から明治維新後の静岡発展までを通観できる構成
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。