※画像はイメージです。松本城
Matsumoto Castle
概要
松本城と国宝天守
松本城は、戦国時代の天文19年(1550年)から文禄2〜3年(1593〜94年)頃にかけて築造されたと考えられる平城で、国宝に指定された天守(大天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓の五棟)は、現存する天守の中でも最古に属する。黒漆喰の外壁が印象的で、周囲の北アルプスの白雪とのコントラストは日本屈指の絶景として国内外から訪れる観光客を魅了してやまない。現存12天守のうち国宝に指定されるのは松本城・彦根城・犬山城・姫路城・松江城の5城のみであり、松本城はその筆頭格に挙げられる存在である。
天守内の武器・刀剣展示
松本城天守の内部は博物館として公開されており、6階建ての各階に城郭史・武具・刀剣・鉄砲に関する展示が設けられている。特筆すべきは日本最大級とも称される鉄砲(火縄銃)コレクションで、城主小笠原氏・水野氏・松平氏・戸田氏らが収集・使用した国内外の火縄銃約400挺が展示されている。この鉄砲コレクションは、戦国末期から江戸時代にかけての日本における鉄砲文化の発達を示す世界的にも重要な資料群である。
刀剣と甲冑の名品
鉄砲コレクションと並んで、歴代城主が愛用した刀剣・槍・薙刀・甲冑の実物資料も豊富に展示されている。信濃(長野)は古来より良質な鉄の産地で、松本地方にも独自の刀鍛冶文化があったとされる。展示される刀剣の中には、関東管領上杉氏や甲斐武田氏ゆかりの伝来品も含まれており、戦国期信濃の政治史・軍事史を物語る貴重な史料となっている。大天守最上階(第六層)からは北アルプス・常念岳・槍ヶ岳を望む絶景が広がり、天守内の展示を見学しながら雄大な山岳風景も楽しめる。
城下町・松本の文化
松本は「城下町・宿場町・学都」として知られ、松本城周辺には旧開智学校(国宝)・松本市立博物館・市立美術館など文化施設が充実している。松本市立博物館では松本城に関連する刀剣・武具・民俗資料の展示も行われており、松本城との一体的な観覧が推奨される。また松本は工芸の町としても有名で、松本家具・松本てまり・信州そばなど地域の伝統文化との融合した観光が楽しめる。信州の玄関口として長野新幹線(JR長野駅)経由またはJR松本駅直通の特急あずさで東京からも容易にアクセスできる。
見どころ
- 国宝松本城天守(大天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓)──現存最古クラスの天守。黒漆喰の外壁と北アルプスのコントラストは日本屈指の絶景
- 日本最大級の火縄銃コレクション──国内外の火縄銃約140挺と関連武具約280点を天守2階の鉄砲蔵に展示。戦国末期〜江戸期の鉄砲文化発達を示す世界的に重要な資料群
- 歴代城主の刀剣・甲冑・武具──小笠原氏・水野氏・松平氏・戸田氏など歴代松本藩主が使用した刀剣・槍・薙刀・甲冑の実物。信濃刀鍛冶と戦国信濃の政治史を体感
- 大天守最上階からの北アルプス展望──常念岳・槍ヶ岳を望む絶景。四季折々の景色は春の桜・冬の雪景色と城がもたらす日本有数の美的体験
- 旧開智学校(国宝)・松本市立博物館との組み合わせ──近代和風建築の傑作・旧開智学校と松本の歴史を総合的に体感。松本家具・信州そばなど城下町文化も堪能
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。