※画像はイメージです。上越市立歴史博物館
Joetsu City History Museum
概要
上越市立歴史博物館は、新潟県上越市にある市立の歴史博物館である。前身の上越市立総合博物館を全面リニューアルし、2018年(平成30年)7月21日に現名称で開館した。リニューアルにあたっては屋上展望デッキやカフェを新設するなど、単なる展示施設にとどまらず、地域の歴史を伝える複合的な文化拠点として再整備されている。
常設展示
常設展示室では「越後の都」をテーマに、上越地域に築かれた春日山城・福島城・高田城という三つの城の変遷を軸に、安土桃山時代以降の地域史を紹介する。「越後の都」のコーナーでは上杉謙信が奉納したと伝わる軍配を展示し、「榊原家の時代」のコーナーでは、高田藩主・榊原康政が初陣の際に着用したと伝わり、榊神社の御神体であった甲冑を展示している。三つの城の変遷を軸に据えることで、戦国期の上杉氏から江戸期の譜代大名榊原家に至るまでの領主交代の歴史を、実物資料を通じて具体的にたどれる構成になっている。
国宝「山鳥毛」との関わり
当館は、上杉謙信の愛刀として知られる国宝太刀「山鳥毛」(刃長約79cmで、焼刃に山鳥の羽根を思わせる波状の模様が現れることからその名が付いた太刀)と縁が深い。上越市は2016年から山鳥毛の取得を検討し、市民からの寄付を含む購入資金の準備を進めたが、所有者との価格交渉がまとまらず2017年11月に取得を断念した。山鳥毛はその後2020年に岡山県瀬戸内市がクラウドファンディングで取得し、現在は同市の備前長船刀剣博物館が所蔵・展示している。当館は山鳥毛を所蔵していないが、上杉謙信ゆかりの地としてこの経緯を伝えている。
アクセス
所在地・開館時間・入館料などの詳細は上越市公式サイトを参照のこと。
地域文化
上越市は戦国時代に春日山城を本拠とした上杉謙信の本拠地であり、江戸時代には高田藩の城下町として栄えた。春日山城・福島城・高田城という三つの城と歴代領主の歴史をたどれる当館は、上杉謙信ゆかりの刀剣文化を今に伝える上越地域の中核的な文化施設として位置づけられ、リニューアル後は観光の新たな立ち寄り先としても定着しつつある。
見どころ
- 国宝「山鳥毛」との関わり ── 上杉謙信の愛刀として知られる国宝太刀。上越市が市民の寄付を含む資金で取得し、同館で期間限定の特別公開を実施
- 上杉謙信奉納と伝わる軍配 ── 常設展「越後の都」で展示される上杉家ゆかりの伝世品
- 榊原康政所用と伝わる甲冑 ── 高田藩主・榊原康政の初陣所用と伝わり、榊神社の御神体であった甲冑を展示
- 春日山城・福島城・高田城の三城の歴史 ── 上越地域に築かれた三つの城の変遷を通じ、安土桃山期以降の地域史を辿れる
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。