※画像はイメージです。松本市立博物館
Matsumoto City Museum
概要
松本市立博物館は、国宝松本城(長野県松本市)に隣接する松本城三の丸エリアに位置し、2023年(令和5年)にリニューアルオープンした市立の総合博物館である。松本城博物館(松本城天守内)とは独立した施設であり、松本藩の歴史・文化・民俗・自然を多角的に展示している。日本刀愛好家にとっては、松本藩を統治した戸田家が代々伝えた刀剣コレクションと、定期的に開催される充実した刀剣専門展示が最大の魅力となっている。
松本藩戸田家と刀剣
松本城の最後の藩主家・戸田家は、徳川幕府のもとで松本6万石を領した譜代大名であり、長年にわたり優れた刀剣・刀装具・武具を蓄積した。当館はその戸田家伝来の刀剣・甲冑・文書類を多数収蔵しており、常設展示では藩政史を彩った武具類とともに刀剣が展示されている。
国宝・重要文化財の刀剣展示
当館は単に戸田家コレクションにとどまらず、国宝・重要文化財クラスの名刀を外部から積極的に借用・展示する姿勢で知られる。2025年度特別展「日本刀は美しい」(2025年10月2日〜11月16日)では、国宝「太刀 国吉」、国宝「短刀 大包平(太閤左文字)」(二振の国宝)をはじめ、重要文化財「青江の大太刀」「金重作の刀」など80振超の名刀が集結した。2005年から友の会の協力のもと刀剣コーナーを継続的に整備しており、定期的な収蔵品刀剣展も開催している。
刀剣研磨・鑑賞プログラムの充実
松本市立博物館は刀剣の単なる「見せもの」展示にとどまらず、研磨実演・鑑賞講座・武道奉納演武など、刀剣文化を体験・学習するプログラムを充実させていることでも評価が高い。人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボ企画も積極的に実施しており、若年層の来館者獲得にも成功している。
松本城との連携
博物館は国宝・松本城公園に隣接しており、天守閣内の展示(松本城博物館)と組み合わせた見学ルートが人気を集めている。城内には戦国〜江戸初期の武器・武具が多数展示されており、松本市立博物館の刀剣展示と相補的な関係にある。
松本城下の旧城地(二の丸)という立地そのものが歴史の証人であり、城下町の雰囲気を保った松本市街地を散策しながら刀剣文化に触れることができる点でも、来館価値が高い施設である。
見どころ
- 松本藩戸田家伝来の刀剣・甲冑・刀装具コレクション
- 国宝・重要文化財の名刀を含む特別展「日本刀は美しい」(2025年)
- 国宝「太刀 国吉」・国宝「短刀 太閤左文字」(ふくやま美術館蔵)展示実績
- 研磨実演・鑑賞講座・武道奉納演武など刀剣体験プログラムの充実
- 国宝松本城公園に隣接、城内展示との連携観覧が可能
- 「刀剣乱舞ONLINE」コラボ企画を積極実施
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。