※画像はイメージです。久能山東照宮博物館
Kunozan Toshogu Museum
概要
久能山東照宮博物館は、徳川家康が葬られた久能山東照宮(国宝)の宝物を収蔵・展示する博物館である。久能山は駿河湾を一望する断崖の上に位置し、家康が元和2年(1616年)に没した後、最初に神として祀られた地として、徳川家にとって特別な聖地である。
同館の刀剣コレクションは、日本刀史上においても際立った意義を持つ。なかでも著名なのは、徳川家康の指料と伝わる刀剣や「南蛮胴具足(なんばんどうぐそく)」などの武具類で、家康が生涯にわたって愛用したとされる奉納刀・拝領刀の数々である。特に「家康公 奉納刀」として伝わる鎌倉・南北朝期の太刀は、一文字・来・相州伝の名工による作品が複数含まれ、当時の最高水準の刀剣鑑賞眼を持っていた家康の審美眼を物語る。
さらに、スペイン国王フェリペ3世から家康に贈られた「南蛮時計(洋時計)」とともに奉納された洋刀(サーベル)も所蔵されており、家康が交わした国際交流の歴史的証拠物件として、刀剣文化のグローバルな広がりを示す稀有な資料でもある。
久能山は1159段の石段(「いちいちごくろうさん」の語呂)を登るかロープウェイで訪れる山岳の地にあり、駿河湾を望む絶景の中に神聖な空間が広がる。東照宮社殿は国宝に指定されており、博物館と合わせて参拝することで家康公の生涯と刀剣文化への造詣を深く学ぶことができる。
見どころ
- 家康公奉納刀 — 鎌倉・南北朝期の名工による太刀、一文字・来・相州伝の傑作が複数収蔵
- 重要文化財「洋時計(家康公の時計)」 — スペイン国王フェリペ3世から海難救助の礼として家康に贈られた、ゼンマイ式として日本現存最古の時計。国際交流の証
- 国宝 久能山東照宮社殿 — 家康を祀る豪華絢爛な権現造の神社建築
- 南蛮胴具足 — 家康着用と伝わる西洋式甲冑と日本刀の組み合わせ
- 駿河湾一望の絶景 — 断崖上から望む富士山と海の大パノラマ
- 1159段の石段 — 「いちいちごくろうさん」の語呂で親しまれる参道
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。