※画像はイメージです。脇本城
Wakimoto Castle
脇本城は室町時代〜安土桃山時代に築かれた東北の名城。城主は安東愛季(Ando Chikasue)。
概要
概要
脇本城は秋田県男鹿半島の付け根、日本海を望む丘陵上に築かれた中世山城である。総面積約150ヘクタールに及ぶ東北最大級の規模を誇り、国指定史跡・続日本100名城(No.106)に選ばれている。石垣は用いず、土塁・空堀・曲輪によって防御された典型的な土造り城郭である。
歴史
14世紀に鎌倉北条氏の流れを汲む武士によって築かれ、15世紀以降は安東氏が入城した。安東氏は蝦夷地(北海道)との交易を掌握し、日本海海運を支配する勢力として台頭した。天正5年(1577年)、檜山・湊の両安東氏を統合した安東愛季が大規模改修を行い、脇本城を隠居城として整備した。発掘調査では唐津焼・越前焼・中国元時代の染付磁器が出土しており、遠距離交易の実態が裏付けられている。天正18年(1590年)の豊臣秀吉による奥州仕置以降、佐竹氏が久保田城を築いた慶長7年(1602年)までの間に廃城となった。
城の構造と特徴
150haという広大な縄張りは、丘陵全体を取り込んだ独自の形式である。多数の曲輪・土塁・空堀・虎口が残存しており、海を一望する眺望は軍事的・交易的拠点としての機能を示している。石垣を持たない土造りの城として、東北中世城郭の形式を今日に伝える。
刀剣との関わり
安東氏は日本海を通じた海上交易の中心勢力であり、蝦夷地や大陸との物品交流を行った。出土遺物の中には鉄器類も含まれており、当時の武器生産・流通の一端を垣間見ることができる。現地の男鹿市教育委員会が管轄する発掘資料に武器関連遺物が含まれている。
アクセスと現状
現在は遺構が丘陵上に良好な状態で保存されている。見学は無料で、男鹿半島の自然と史跡を一体として楽しめる。秋田駅からJR男鹿線で脇本駅下車、徒歩約20分。
刀剣との関わり
安東氏の日本海交易拠点として、鉄器・武器類の流通に関与。発掘調査で鉄製品が出土しており、中世武器流通の一端を示す。
見どころ
- 東北最大級150ヘクタールの土造り山城
- 安東氏の日本海交易・蝦夷地支配の拠点
- 国指定史跡・続日本100名城(No.106)
- 石垣を持たない典型的な中世土造り城郭
※開館時間・入場料は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。