※画像はイメージです。松山城二之丸史跡庭園・松山城天守宝物館
Matsuyama Castle Ninomaru Historic Garden and Matsuyama Castle Tenshu Treasure Hall
概要
松山城の概要
松山城は慶長7年(1602年)に加藤嘉明が築城を開始し、寛永12年(1635年)の松平(久松)氏の入封以降、明治維新まで久松松平家の居城として機能した四国を代表する連立式天守群を有する城郭である。天守・小天守・南隅櫓・北隅櫓・隅櫓などが現存し、現存12天守のひとつとして国の重要文化財に指定されている。天守内部の宝物館では、歴代松山藩主(久松松平家)に伝来した刀剣・甲冑・武具・古文書などを展示しており、伊予の武家文化を今に伝える。
刀剣コレクション
松山城天守宝物館に収蔵される刀剣は、久松松平家歴代藩主の佩刀・愛刀を中心に構成される。松山藩初代藩主・松平定行は徳川家康の甥(松平定勝の子)にあたる高い家格を持ち、その家臣として仕えた武将たちが佩刀した名刀の数々は、徳川家との緊密な関係を物語る。備前伝・相州伝の刀剣を中心に、新刀期の上作刀も複数収蔵されており、江戸時代を通じた松山藩の武家文化の水準の高さを示している。二之丸史跡庭園(旧松山藩邸庭園)内に設置された展示施設では、さらに詳しい藩政資料・調度品を鑑賞できる。
甲冑と武具
甲冑部門では、久松松平家伝来の江戸初期から中期の甲冑が充実しており、徳川将軍家との関係を示す格式高い具足が展示されている。特に注目されるのは、藩主の行列具足として整備された統一装束の甲冑群で、大名行列の威容を今に伝える貴重な資料である。刀装具においても、徳川家の御抱え金工師の手による精緻な拵が所蔵されており、江戸期の金工工芸の粋を鑑賞できる。
天守からの眺望
松山城最大の魅力は、現存天守から眺める松山市街・瀬戸内海・伊予の山々のパノラマ景観である。標高132mの勝山山頂に建つ天守からの眺めは、晴れた日には遥か遠くの瀬戸内の島々まで望むことができ、伊予国を一望に収めた城主たちの感慨を追体験できる。リフト・ロープウェイで山上に上がり、天守を見学した後、城下町・道後温泉の散策と日本最古の温泉入浴を組み合わせた松山一日旅は、四国観光の白眉と言える。
見どころ
- 久松松平家伝来の刀剣コレクション──歴代松山藩主の佩刀・愛刀。備前伝・相州伝の古刀と新刀期の上作刀を収蔵。徳川将軍家との関係を示す格式高い刀剣群
- 江戸期の甲冑・武具コレクション──久松松平家伝来の統一装束の甲冑群。大名行列の威容を今に伝え、徳川御抱え金工師による精緻な刀装具も見どころ
- 現存12天守のひとつ・松山城天守(重要文化財)──江戸初期の建築を今に伝える連立式天守群。天守最上階からの松山市街・瀬戸内海パノラマは絶景
- 二之丸史跡庭園の展示施設──旧松山藩邸跡の庭園内施設で藩政資料・調度品を展示。庭園散策と合わせた優雅な鑑賞体験が楽しめる
- 道後温泉との組み合わせ──日本最古の温泉・道後温泉本館(国重要文化財)への路面電車でのアクセスは約10分。松山城と道後温泉を組み合わせた四国随一の文化観光コース
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。