※画像はイメージです。埼玉県立さきたま史跡の博物館
Sakitama Historic Site Museum
概要
埼玉県立さきたま史跡の博物館は、古墳時代の重要遺跡「埼玉古墳群」に隣接して建つ博物館であり、日本刀史上最大の発見のひとつとされる「金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)」を所蔵・展示する施設として、刀剣ファン・歴史研究者から高い注目を集めている。
同館の至宝は、国宝「金錯銘鉄剣」である。1968年に稲荷山古墳(5世紀後半)の発掘調査中に出土したこの鉄剣は、全長73.5センチメートルの鉄剣の両面に115文字の金象嵌銘文が刻まれており、「ワカタケル大王(雄略天皇)」の名が明記された5世紀の銘文として、文字資料の乏しい古墳時代の歴史解明に決定的な役割を果たした。鉄剣自体は大陸系の鍛冶技術を反映したものであり、後の日本刀に連なる製鉄・鍛冶文化の源流を示す資料でもある。
稲荷山古墳をはじめとする埼玉古墳群は、5世紀末から7世紀にかけて関東の有力豪族(武蔵国造)が築いた全国最大規模の古墳群のひとつである。博物館は古墳群の史跡公園内に位置し、出土した武具・馬具・装身具など多数の考古遺物を常設展示している。なかでも古墳時代の武器類は、刀剣文化の起源を学ぶうえで欠かせない資料として高く評価されている。
緑豊かな史跡公園内を散策しながら、日本最古级の文字記録と日本刀の源流に触れることができる、関東屈指の刀剣・古代史の聖地である。
見どころ
- 国宝「金錯銘鉄剣」— 115文字の金象嵌銘文を持つ5世紀の鉄剣、雄略天皇の名が明記された古墳時代最重要の文字資料
- 稲荷山古墳出土品一括 — 武具・馬具・勾玉・装身具など5世紀の豪族の副葬品を網羅的に展示
- 埼玉古墳群史跡公園 — 前方後円墳・円墳など9基が保存された、関東最大級の古墳群
- 古代鍛冶技術の資料 — 大陸系製鉄技術と日本の鍛冶文化の融合を示す出土遺物
- 全長73.5cmの大型鉄剣 — 古墳時代における武器の格式と威信財としての刀剣の地位を物語る
- 行田市のさきたま古墳公園 — 春は桜、秋は紅葉に包まれる緑豊かな歴史公園
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。