※画像はイメージです。石切劔箭神社
Ishikiri Tsurugiya Shrine
概要
石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)は、大阪府東大阪市に鎮座する神社であり、饒速日尊(にぎはやひのみこと)とその子・可美真手命(うましまでのみこと)の二柱を主祭神とする。創建は紀元前659年(神武天皇紀元2年)と伝わり、「石切さん」の愛称で地域に親しまれる。腫物・難病平癒のご利益で知られ、本殿前と神社入口の百度石の間を行き来するお百度参りの光景が今も続き、独特の宗教空間を形成している。宝物館には重要美術品「太刀 石切丸(銘 有成)」が所蔵されており、刀剣乱舞ファン・刀剣愛好家の聖地としても重要な神社である。
所蔵刀剣:太刀「石切丸(銘 有成)」
石切劔箭神社の御神宝として最も著名な刀剣は、重要美術品に指定された「太刀 銘 有成(名物 石切丸)」である。平安時代の作とされ、作刀者の三条有成は河内国に住んだと伝わり、三条宗近と同一人物とも、宗近の子ともいわれる。
刀の特徴 — 刃長76.0cm、反り2.6cm。刀身には焼きむらが見られ、再刃(焼き直し)とする見方がある。「石切丸」の名の由来は明らかでない。
来歴 — 社殿の焼失などで記録が失われ、神社に奉納された経緯は分かっていない。昭和14年(1939年)2月22日に重要美術品に認定された(認定時は東京在住の個人の所有)。のちに刀匠・第14代河内守國助の尽力で神社に戻ったと伝わる。昭和11年(1936年)に平井千葉が研磨し、平成30年(2018年)には本阿弥光洲の手で部分研ぎが行われた。
公開状況 — 宝物館(穂積殿宝物館)は毎年、春季大祭の4月15日・16日と秋季大祭の10月21日・22日に一般公開され、このほか特別公開が行われることがある。宝物館には石切丸のほか、三条宗近の作と伝わる太刀「小狐丸」(銘 宗近)や短刀 銘 来国俊(重要刀剣)なども収蔵されている。
刀剣乱舞との縁
人気ゲーム「刀剣乱舞」には「石切丸」が刀剣男士として登場し、神社の御神宝としての性格を反映したキャラクター設定となっている。2019年(平成31年)に神社が始めた刀剣奉納プロジェクト(刀匠・河内國平による石切丸の復元刀の奉納)には『刀剣乱舞』のファンからも多くの支援が寄せられ、制作会社のニトロプラスも協力した。
参道と見どころ
近鉄奈良線の石切駅方面から神社へ続く参道には、占いの店や漢方薬の店などが立ち並び、独特の雰囲気を醸す。境内では一日を通じてお百度参りを行う人々の姿が見られ、「大阪の信仰」を体感できる稀有な空間である。
アクセス
近鉄けいはんな線「新石切駅」から徒歩約7分。近鉄奈良線「石切駅」から徒歩約15分。境内は常時開放(無料)、授与所受付時間は8:00〜16:30。
見どころ
- 重要美術品「太刀 石切丸(銘 有成)」 — 三条宗近と同一人物とも宗近の子ともいわれる有成の作と伝わる平安時代の太刀
- 宝物館の公開 — 春季大祭(4/15・16)と秋季大祭(10/21・22)に一般公開(このほか特別公開あり)
- 刀剣乱舞「石切丸」の聖地 — ゲームキャラクター石切丸の所蔵元として刀剣ファンが訪れる大阪屈指の刀剣聖地
- 三条宗近の系譜 — 三条宗近の作と伝わる太刀「小狐丸」と、宗近との関わりが伝わる有成作の「石切丸」を所蔵
- お百度参りと参道 — 今も続く民衆信仰の聖地「石切さん」の独特な宗教空間と、占いや漢方薬の店が並ぶ参道
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。