※画像はイメージです。鹿児島県歴史・美術センター黎明館
Reimeikan (Kagoshima Prefectural Center for Historical and Cultural Studies)
概要
鹿児島県歴史・美術センター黎明館は、明治100年記念事業の一環として鹿児島県が計画し、薩摩藩の居城であった鶴丸城(鹿児島城)本丸跡地に建設した総合博物館である。1983年(昭和58年)10月に開館し、2020年(令和2年)4月には「鹿児島県歴史資料センター黎明館」から現在の「鹿児島県歴史・美術センター黎明館」へと名称を改めた。
鶴丸城跡という立地
黎明館が建つ鶴丸城跡は、江戸時代初期に島津氏18代当主・島津家久が築いた薩摩藩の藩庁で、天守を持たない平山城として知られる。現在も石垣と堀の一部が残り、西南戦争の際についたといわれる弾痕が残る私学校跡の石垣も隣接して見ることができる。城跡の歴史的文脈のなかで薩摩の歴史・美術を伝える点が、他の博物館にはない黎明館の特色である。
薩摩刀と刀剣コレクション
常設展示の美術・工芸部門には「薩摩刀」のコーナーがあり、波平をはじめとする薩摩刀が紹介されている。特別展では、照国神社が所蔵し黎明館に寄託されている国宝太刀「銘国宗」や、鹿児島神宮所蔵の重要文化財の刀「銘相州住秋広 明徳三」、同じく鹿児島神宮所蔵の重要文化財「色々威胴丸 兜・大袖付」など、薩摩ゆかりの名品が公開されることもある。九州における武家文化・刀剣史を伝える資料群として評価されている。
見どころと展示構成
常設展示は、時代を追って鹿児島の歴史を概観するテーマ展示と、歴史・民俗・美術工芸の部門別展示からなり、西南戦争の関連資料なども展示されている。3階の無料ゾーンには郷土情報コーナーや体験学習室が設けられ、家族連れでも利用しやすい構成となっている。
文化的位置づけ
黎明館は展示館であると同時に、鹿児島県の歴史資料を一元的に収集・保存・研究する「センター」機能を併せ持つ点が特徴で、薩摩藩・島津家の武家文化と刀剣文化を後世に伝える拠点として位置づけられている。
見どころ
- 国宝太刀「銘国宗」(照国神社蔵、黎明館に寄託)— 特別展で公開されることがある薩摩ゆかりの名刀
- 重要文化財 刀「銘相州住秋広 明徳三」(鹿児島神宮蔵、黎明館保管)
- 常設展示(美術・工芸部門)の「薩摩刀」コーナー — 波平をはじめとする薩摩刀を紹介
- 重要文化財 色々威胴丸 兜・大袖付(島津貴久が鹿児島神宮に奉納、黎明館保管)
- 鶴丸城(鹿児島城)本丸跡地に建つ
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。