※画像はイメージです。長崎歴史文化博物館
Nagasaki Museum of History and Culture
概要
長崎歴史文化博物館は、2005年(平成17年)11月に開館した長崎県と長崎市の共同運営による総合博物館である。旧長崎奉行所西役所跡地に建設され、「近世長崎の海外交流史」を主軸テーマとして、約4万8000点の資料を収蔵する。江戸時代に唯一の対外交易窓口として機能した長崎ならではの歴史と、そこで育まれた独自の文化を多角的に紹介している。
肥前刀コレクション
当館が誇る刀剣部門では、江戸時代を通じて全国的な評価を確立した「肥前刀」を中心に展示している。肥前刀は初代・忠吉(肥前国忠吉、1572〜1632年)を祖とする刀工一派が作刀した刀剣群であり、均整のとれた刃文と精緻な地鉄が特徴とされる。当館所蔵の「刀 肥前国住忠吉」は、その中でも初代忠吉の作行きを端的に示す優品であり、幅広の刃に中直刃の刃文を見せる堂々たる一振りである。肥前刀は武家から庶民にまで広く需要を得た実用と美の結晶であり、長崎という国際交流の地から鍛刀技術が全国に発信されていった歴史を物語っている。
長崎奉行関連資料
長崎奉行所の行政文書・外交記録・絵図類も豊富に所蔵しており、江戸幕府の対外政策と長崎貿易の実態を一次資料から学べる。オランダ商館や唐人屋敷に関する史料、出島絵図、阿蘭陀通詞の記録なども収蔵され、近代化以前の日本が世界と交わった場としての長崎の歴史が立体的に理解できる。
企画展・常設展示
常設展示室では近世長崎の歴史・文化を通史的に紹介し、刀剣は武家社会と長崎の関連文脈で展示される。年数回の企画展では肥前刀や甲冑・武具を専門的に取り上げることもあり、全国の日本刀愛好家が訪れる拠点となっている。
見どころ
- 肥前刀(初代肥前国忠吉作)── 幅広の刃に中直刃を見せる初代忠吉の優品を常設展示。江戸初期に全国ブランドを確立した肥前刀の真髄を長崎の地で鑑賞できる
- 長崎奉行所関連資料 ── 旧長崎奉行所西役所跡地に建設。奉行所の行政文書・外交記録・出島絵図など江戸幕府の対外政策を一次資料で学べる
- 近世対外交流史料 ── オランダ商館・唐人屋敷・阿蘭陀通詞の記録など、鎖国体制下で世界と繋がった長崎の国際交流史を網羅的に展示
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。