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日本刀の知識と文化をお届けします
熊本藩(肥後国)に根ざした肥後金工は、金銀象嵌を排した武骨な鉄鍔で独自の存在感を放つ。本稿では林・西垣・平田・志水の四大系統の特徴・代表的作風・相互の関係を詳しく解説し、肥後鍔の鑑賞・収集ガイドを提供する。
「天下五剣」のひとつに数えられる本庄正宗は、戦後の混乱の中で消息を絶ち、現在も行方不明とされている。鎌倉時代の名工・正宗が鍛えたとされるこの名刀の歴史と、失踪の経緯、そして現代における探索の状況を解説する。
陸軍の軍刀と並んで、帝国海軍も独自の刀剣制式を持っていた。海軍士官が携帯した短剣・指揮刀は、陸軍の制式とどう異なり、どのような意味を持っていたのか。海軍刀剣の種類と歴史を解説する。
鍔の価値評価において「地金(じがね)の質」は刃紋と同様に重要な要素だ。本稿では鉄鍔に見られる鍛え肌の種類(板目・柾目・無地)、錆の色調と種類、時代や流派と地金特性の関連を解説する。
上古刀(じょうことう)は奈良時代以前の直刀で、日本刀の原型。大陸渡来の環頭大刀から国産直刀、そして湾刀(彎刀)への変遷を、出土事例・正倉院蔵の現存刀剣・銘文から考古学的に検証する。
鎌倉幕府末期から建武の新政(1333〜36年)にかけて、日本刀は元寇の教訓を受けて大型化・実戦化の傾向を強めた。後醍醐天皇と足利尊氏の対立、南北朝時代の幕開けまでの激動期に、刀剣文化はいかに変化したか。
日本刀の刀身は「皮鉄(かわがね)」と「心鉄(しんがね)」という異なる硬度の鋼を組み合わせた複合構造を持つ。この「甲伏せ(こうぶせ)」構造こそが、切れ味・硬さ・靭性の三要素を同時に実現する日本刀最大の工学的秘密である。その仕組みと各伝統での変形を解説する。
丸形・木瓜形という定型を超えた「変わり形鍔」は、刀装具の多様性と職人の創意工夫を最もよく示す存在だ。扇形・葵形・四角形・十字形・半月形など多彩な変わり形の意味と美術的価値、代表的な作例を解説する。
「毛抜き形太刀(けぬきがたたち)」は平安時代に作られた独特の形態を持つ太刀で、柄(つか)に毛抜き形の透かし彫りが施された鉄製の一体型構造が特徴である。その構造的特異性・歴史的意義・現存する代表例を解説する。
鍔・目貫・縁頭など刀を飾る刀装具は、彫金・象嵌・魚子打ちという精緻な金工技法の結晶。後藤家17代の系譜から現代作家まで、その美と価値評価のポイントを解説する。
「古太刀(こたち)」「小太刀(こだち)」という名称で呼ばれる短めの太刀は、平安・鎌倉・南北朝時代それぞれに異なる文脈で製作された。太刀の長さが時代とともにどのように変化し、それがいかなる社会的・軍事的背景を反映しているかを解説する。
拵え(こしらえ)とは、日本刀の外装全体を指す言葉である。鞘・柄・鍔・縁頭・目貫など各部位の名称と役割、打刀拵・太刀拵・陣太刀拵などの種類、そして刀装具の美術的価値について詳しく解説する。