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日本刀の知識と文化をお届けします
水心子正秀(すいしんしまさひで)は江戸後期に活躍した刀工・刀剣理論家で、「新々刀復古運動(しんしんとうふっこうんどう)」の父とされる。著書『刀剣実用論』等で古刀の美学を体系化し、多数の弟子を育てて幕末日本刀の発展を主導した。本稿では正秀の生涯・理論・作刀・門弟を詳説する。
徳川家康は単なる政治指導者ではなく、日本刀政策の立案者でもあった。刀工の江戸招聘・本阿弥家の起用・天下御物の収集が形成した江戸刀剣秩序を解析する。
刀剣乱舞で有名になった実在の名刀——三日月宗近・鶴丸国永・山姥切国広・燭台切光忠などの来歴・現所在・実物鑑賞のポイントを専門家が解説。
土屋安親(つちややすちか)は江戸中期に活躍した装剣金工師であり、横谷宗珉・奈良利寿と並ぶ「江戸三名工」の一人。「安親の竜」と称される龍彫を頂点とする多彩な高彫・色絵作品は、刀装具芸術の至高とされる。本稿では安親の生涯・技法・代表作・評価を詳説する。
脇差(わきざし)の刀身形状(造込み)による分類を体系的に解説する。平造り・鎬造り・切刃造り・鵜の首造り・冠落とし造り等の形態的特徴と成立背景、各造込みの代表的刀工・流派との対応、NBTHK鑑定における造込み評価の実際まで整理する。
日本最古の刀剣形式である上古刀(じょうこと)と、その代表例である蕨手刀の形態・製法・出土状況を解説する。弥生時代の鉄刀から古墳時代の環頭大刀・圭頭大刀、奈良時代の蕨手刀まで、日本刀成立以前の刀剣系譜を体系的に整理する。
大和国(奈良)を発祥とする大和伝は、手掻・千手院・保昌・当麻・尻懸の五派が形成した日本刀五ヶ伝の一つ。宗教的背景を持つ刀工集団の特徴、技法、主要作品を詳解する。
日本の槍(やり)を形態・用途・時代別に分類する。平三角槍・笹穂槍・片鎌槍・十文字槍・菊池槍等の主要形式の形状的特徴と戦闘上の役割、南北朝〜江戸期における槍形式の変遷、現代における美術品・武道具としての評価まで体系的に整理する。
昭和8年設立の靖国偕行社鍛錬所が歩んだ12年の歴史。伝統復興の理想と軍需の矛盾、終戦での接収・散逸、戦後の再評価までを制度史として解説。
茎(なかご)に施された鑢目(やすりめ)は、流派・時代・地域を示す「職人の暗号」である。切鑢・筋鑢・勝手下がり・逆勝手・化粧鑢など各種鑢目の成り立ちと鑑定における意義を詳解する。
室町時代の刀の特徴(太刀から打刀への移行・先反り・寸法の短縮)を軸に、応永備前の盛光・康光、末備前の祐定・勝光、美濃の兼定・兼元、伊勢の村正ら有名刀工の一覧、応仁の乱後の数打物と明への刀剣輸出、脇差の普及、鉄砲伝来まで、室町約240年の刀剣文化の変遷を解説する。
古代日本の直刀(上古刀)から平安期の湾曲刀剣(太刀)への移行を、大陸(中国・朝鮮半島・中央アジア)からの影響論と日本独自の発展論の両面から解説する。反りの機能的優位性、騎馬文化との関係、現存する上古刀の実例を通じて古代刀剣史を概観する。