※画像はイメージです。備前伝古刀上工
雲次
Unji
解説
雲生の子
雲次(うんじ)は、宇甘派の祖・雲生の子(古説では弟)とされる刀工で、鎌倉時代末期から南北朝時代初期(十四世紀前半)にかけて備前国宇甘郷で活動した。父雲生・一族の雲重とともに「雲類」を代表する一人であり、建武年紀(建武二年=一三三五年など)を切った在銘作が現存する点で、宇甘派の活動年代を裏づける貴重な刀工とされる。
作風
雲次の作は、細身で反りの中心が中ほどに寄る優美な太刀姿を示し、刃文は小のたれを交えた中直刃を基調とする。この穏やかで京物を思わせる作域は、同じ備前の長船派の華やかな丁子乱れとは趣を異にし、宇甘派の特徴をよく示すものとして評価される。地鉄は小板目が詰む。
現存作・指定
建武二年の年紀を持つ「太刀 銘 備前国住雲次」が重要文化財に指定され、京都国立博物館に所蔵される。雲次在銘の太刀は刀剣博物館ほか各地に伝わり、宇甘派の基準作として研究上重視されている。
代表作
- 太刀 銘 備前国住雲次/建武二年(重要文化財・京都国立博物館蔵)