吉川史料館
Kikkawa Historical Museum
概要
吉川史料館は、鎌倉時代から続く武家・吉川家に伝来した歴史資料・美術工芸品を収蔵・公開する史料館である。錦帯橋のたもと、岩国城の麓にあたる横山地区に位置し、平成7年(1995年)11月に開館した。約800年にわたる吉川家の歴史資料・美術工芸品約7,000点を収蔵する。
昌明館を活用した建物
館の建物の一部は、寛政5年(1793年)に岩国7代領主・吉川経倫の隠居所として建てられた「昌明館」に付属する建物を活用しており、江戸時代の姿を今に伝えている。庭園には淡路の白砂と黒みかげ石が用いられ、世阿弥『風姿花伝』の心を表したと伝えられる意匠が施されている。
毛利元就の子・吉川元春を祖に
吉川家は毛利元就の次男・元春を祖とし、元春・広家の代を経て関ヶ原の戦い後に岩国へ移り、明治維新まで岩国領主として続いた家である。
国宝の太刀「狐ヶ崎」と歴代当主の甲冑
収蔵品の中核は、青江為次の作と伝わる国宝の太刀「狐ヶ崎」で、源頼朝から下賜されたという伝来を持つ。ほかに元春が着用したとされる甲冑(頭形の兜)、広家所用と伝わる「鯰尾形」兜など、当主が実際に用いた甲冑・刀剣が多数に及ぶほか、多くの品が国の重要文化財に指定されている。刀剣・甲冑を中心に、吉川家歴代の書状・古文書・調度品まで幅広く展示し、戦国から江戸に至る一武家の実像を伝える史料館として知られる。
見どころ
- 国宝 太刀 銘為次(狐ヶ崎)―― 源頼朝下賜の伝承を持つ吉川家重宝
- 吉川元春所用と伝わる甲冑(頭形兜)
- 吉川広家所用と伝わる「鯰尾形」兜
- 多数の重要文化財指定の刀剣・武具
- 寛政5年建立の「昌明館」を活用した史料館建物と枯山水庭園
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。