※画像はイメージです。大太刀重要文化財
柏太刀
Kashiwa Tachi
別名: 柏太刀・端午の節句奉納の大太刀・日光二荒山神社の神刀
解説
日光二荒山神社の神刀
柏太刀(かしわたち)は、栃木県日光市の日光二荒山神社中宮祠に伝わる大太刀。正式名称は「山金造黒漆蛭巻大太刀(中身無銘、号 柏太刀)」で、1967年(昭和42年)6月15日に重要文化財に指定された。瀬登太刀・祢々切丸とともに、同社が伝える南北朝期の大太刀三口の一つに数えられる。
造り込みと寸法
刀身に作者銘はないが、茎には「日光山奉納新宮御宝前」に続き奉納者と目される人物名が刻まれる。拵を含めた総長は194.5センチ、鞘長143.0センチ、柄長51.1センチ、反り4.6センチ、元幅3.8センチを測り、南北朝時代に流行した大太刀の規格を伝える貴重な遺例である。
名の由来
「柏太刀」の号は、端午の節句にあたり、柏餅を包む柏の葉に太刀をくるんで奉納したという由来に基づくと伝えられる。柏は新芽が育つまで古い葉が落ちないことから、家系が絶えず続く縁起物とされ、子孫繁栄を祈る奉納の意が込められたと解される。
弥生祭における役割
日光二荒山神社の例祭「弥生祭」では、男体山中で捕獲した雄鹿の生皮の上に柏太刀・瀬登太刀・祢々切丸の三口を並べて神前に供える習わしが伝わる。柏太刀はその一振として、今日も宝物館で公開されている。
逸話・伝説
柏太刀の号は、端午の節句に柏餅を包む柏の葉で太刀をくるんで奉納したという伝えに由来する。柏は新芽が育つまで古い葉が落ちないため子孫繁栄の象徴とされ、家系の存続を祈る奉納の意が込められたと解されている。