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日本刀の知識と文化をお届けします
堀川国広(ほりかわくにひろ)は安土桃山時代から江戸初期にかけて活躍した刀工で、「新刀(しんとう)の父」と称される。薩摩の日置氏家臣から刀鍛冶に転身し、京都堀川に工房を構えて古刀の美を新刀期に復興した。伊達正宗の注文刀など大名との深い縁も持つ。本稿では国広の生涯・作刀様式・弟子・歴史的位置づけを詳説する。
上古刀から新々刀まで四つの時代区分を形態比較・技術史・鑑定実践の視点から徹底解説。地鉄・刃文・茎の違いで時代を読み解く方法を学ぶ。
日本刀の地肌(じはだ)は、折り返し鍛錬(おりかえしたんれん)の回数・方向・温度によって生まれる鋼層の模様である。板目・柾目・杢目・綾杉目の各地肌がいかなる鍛錬手順から生じるか、代表的な刀派との対応とともに詳解する。
承久の乱(1221年)は日本刀史の転換点でもある。後鳥羽上皇の刀剣愛護・自ら鍛刀した記録、乱後の名刀接収・奉納、そして備前鍛冶への影響を解説する。
源頼朝が創設した鎌倉幕府は、刀剣を武家儀礼の中心に据えた。奉納・拝領・誓約の場に刀が果たした政治的・精神的役割を一次史料から読み解く。
江戸後期の新々刀期に活躍した固山宗次は、水心子正秀の弟子として古流を研究し復興した刀工。その刃文と地鉄の特徴、代表作、現代における評価を詳解する。
銘切り(めいきり)は完成した日本刀の茎(なかご)に鑿(のみ)と鎚(つち)で署名を彫刻する工程である。線を彫る技術・道具の選択・各流派の書風が銘に現れる仕組みを詳解する。
源清麿(みなもとのきよまろ)は江戸後期・天保〜弘化年間(1830〜1840年代)に活躍した刀工で、新々刀(しんしんとう)最高峰の天才として位置づけられる。相州伝を研究して独自の超絶技巧を確立したが、40代で夭折。「幕末最強の刃文」と称される作品は現在も最高額で取引される日本刀の一つである。本稿では清麿の生涯・技術・悲劇的な最期を詳説する。
美濃国(現岐阜県)の関を中心に栄えた美濃伝は、戦国時代に全国最大の生産量を誇った実用刀の産地。兼元・兼定・兼光ら五ヶ伝の一角を担う刀工集団の技法と歴史を解説する。
両側に刃を持つ「諸刃(もろは)」の刀剣形式を体系的に解説する。古代の剣(けん)から江戸期の両刃脇差・蕨手刀まで、諸刃造りの系譜と各時代の製作背景、神道・仏教との関連、現代のNBTHK鑑定における諸刃刀剣の評価基準を整理する。
南北朝〜室町時代に多様な形式が生まれた長大刀剣——長巻・大薙刀・大太刀——の形態的差異と分類基準を解説する。それぞれの柄と刀身の比率・帯び方・用法の違い、現存する著名遺品の特徴、現代の刀剣研究での分類論争まで体系的に整理する。
長曽祢虎徹(ながそねこてつ)は江戸時代前期に活躍した甲冑師出身の刀工で、相州伝的な激しい沸出来の刃文と重厚な地鉄で江戸新刀最高峰の評価を受ける。新選組局長・近藤勇が愛刀としたことで広く知られ、「虎徹」の名は日本刀の代名詞となった。本稿では虎徹の生涯・作刀様式・偽銘問題を詳説する。