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日本刀の知識と文化をお届けします
戦国期の騎馬武者が右手(馬手)側に差した護身用短刀「馬手差し(めてざし)」の構造・用途・文化的背景を解説。弓手差し(ゆんでざし)との対比、騎馬戦術における両刀装備の意義、馬手差しの形態的特徴と現存する類例、現代での再評価と刀装具コレクション上の位置づけを紹介する。
日本刀専門業者が実際にどこから仕入れるのか。競売会・遺品整理・海外バイヤーとの取引・刀匠直取引など、刀業界のプロが語る仕入れの実態と価格決定の裏側を解説する。
全国各地で開催される刀剣市・入札会・骨董市における刀剣取引の仕組みを解説。主催者・出品者・来場者の役割分担、入札会と即売会の違い、出品手数料・落札手数料の実態、主要開催地と開催時期、オンライン化による変化までを網羅する。
徳川綱吉の治世(天和・貞享・元禄)は「生類憐みの令」で有名だが、刀剣文化への影響はあまり知られていない。武断政治から文治主義への転換が刀剣生産・鑑賞・流通にどのような変容をもたらしたかを探る。
日本刀の鍔(つば)を専門に制作する「鐔師(つばし)」がいつ、どのようにして刀工から独立した専業職人として確立したかを解説。鎌倉〜室町期の兼業から安土桃山以降の独立、江戸期の流派分立、師弟制度の内部構造、現代の鐔師の認定・活動実態までを網羅する。
積み沸かし(つみわかし)は折り返し鍛錬の前に行う基礎工程で、複数の玉鋼片を重ね合わせて加熱・鍛接する技術だ。炉の温度管理・鋼材の選別・鍛接のタイミングなど、職人の経験と科学が交差する精密な工程を解説する。
五箇伝(ごかでん)とは日本刀の主要五つの伝統流派——備前伝・相州伝・美濃伝・大和伝・山城伝——で、各々が独自の地鉄(じがね)を持つ。板目肌や沸などの地肌の違いから産地を鑑定する実践技法と、五伝の特徴を科学的に分析した見分け方を解説する。
刀身彫刻(ほりもの)は、刀工・研師と独立した専門職で、刀身に龍・梵字・樋などを刻む技術。一人前には10年以上の修行が必要で、玉鋼(たまはがね)の高硬度に対応した自製工具と良好な照明が不可欠。現在日本の専業ほりものしは数十名以下と稀少。
日本の製鉄・鍛冶に関わる守護神「金屋子神(かなやごかみ)」への信仰と、刀工が代々守り継いできた神事・禁忌・儀礼の実態を解説する。宗教と職人技術の交差点に光を当てる。
環頭大刀(かんとうたち)とは、柄頭に環状の金属装飾を持つ古墳時代の直刀で、中国から朝鮮半島経由で伝来。4~5世紀の輸入から5~6世紀の国産化へ進む過程で日本独自の金工技術が発展し、日本刀へ向かう重要な土台となった。
建武の新政(1333〜1336年)による鎌倉幕府滅亡と直後の南北朝動乱が、日本刀の形態と生産体制に与えた転換。幕府の庇護を失った刀工たちが新たな後援者を求める中、刀身の大型化と地域的刀工集団の台頭が始まった過程を解説する。
截金(きりかね)とは金銀箔を切り分け表面に貼る装飾技法で、奈良時代に仏教美術から伝わり、平安時代後期から刀装具に応用された。後藤家を中心に赤銅地に截金・布目象嵌で武家礼装文化の最高水準を表現。現代でも修復と現代作品制作に継承されている。