千子派古刀
村正(二代)
Muramasa II
解説
千子派を継いだ二代村正
二代村正は、伊勢国桑名(現・三重県桑名市)で活動した刀工集団「千子(せんじ)鍛冶」の一員で、初代村正の後を継いだ人物とされる。千子の名は、初代村正の母が桑名・矢田走井山の千手観音に祈願して村正を授かったという伝承に由来する。
銘・鑑定の特徴
村正一門は代ごとに銘字「村」「正」の書体を変えたとされ、現存作の銘振りや茎の仕立てから代を判別できるという。特別保存刀剣に指定された二代村正作の短刀(刃長24.3cm、無反り)は、銘字の書風と茎の仕立てから二代の作と鑑定されている。
作風
互の目乱れに小湾れが交じる刃文を焼き、小足・匂口が働き小沸がつくなど、精緻な鍛刀技術を示す。
評価
村正一門は室町後期から江戸中期にかけて6代以上続いたとされ、古刀から新刀への技術的な橋渡しを担った刀工集団として評価される。二代はその初期を支えた一人である。
代表作
- 短刀(二代村正在銘、刃長24.3cm、特別保存刀剣)