※画像はイメージです。三条派古刀
有成
Arinari
解説
有成(ありなり)は、平安時代末期(12世紀)に山城国で活動したと伝わる刀工で、三条派の祖・三条宗近の弟子または子であったと伝えられる。素性について詳しい記録は乏しいが、河内国の鍛冶であったとする説もあり、遺作の姿が古い山城物に通じることから、宗近および三条派との関わりが指摘されている。
代表作
有成の作と伝わる太刀「石切丸」は、大阪の石切劔箭神社に伝来する。刃長76cm、反り2.6cmで、京反りと呼ばれる三条派特有の姿を示し、地鉄は極めて詰んだ精美な肌合いに、直刃調の穏やかな刃文を焼く。
評価
現存する銘のある作は極めて少なく、経歴の詳細は判然としないが、三条派の様式を伝える平安期の作として、石切丸の作者という一点をもって刀剣史に名を残している。