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※画像はイメージです。日本刀の寸法は、刀の姿を数字で伝えるための共通の物差しである。刀剣商の商品説明や展覧会の図録には、刃長・反り・元幅・先幅・元重ね・先重ねといった値が並ぶが、それぞれ測る場所が決まっている。本稿では、身幅(幅)と重ね(厚み)を中心に、各寸法の意味と測る場所、登録証との関係、寸法から時代ごとの姿を読むときの見方を整理する。
反りと身幅・重ねの定義は刀剣ワールド「日本刀の法量」による。身幅も重ねも元から先へ向かって減っていくのが普通で、元と先の差の大きさが、その刀の姿の印象を左右する。反りの測り方と種類は日本刀の反りでも詳しく扱っている。
刀剣ワールドの解説では、江戸時代の標準的な刀の寸法の例として、刃長70〜73cm、元幅2.9〜3.2cm、先幅2.1〜2.2cm、元重ね0.7〜0.75cm、先重ね0.5〜0.55cmほどが挙げられている(刀剣ワールド「日本刀の法量」)。
これはあくまで一つの目安である。同じ時代の刀でも、作者や流派、用途によって寸法は大きく異なる。また、茎を詰めて刃長を短くした磨上げ(すりあげ)の刀は区の位置が上がるため、元幅や元重ねも作られた当初とは別の場所で測ることになる。研ぎを重ねた刀では、身幅や重ねが減っていることもある。寸法は、こうした来歴と合わせて読む必要がある。
日本刀の銃砲刀剣類登録証には、種別・長さ・反り・目釘穴の数・銘文・登録日などが記入される(名古屋刀剣博物館「県教育委員会への銃刀類登録」)。長さ(刃長)と反りは登録証で確かめられるが、身幅や重ねは主な記載項目に含まれていない。身幅と重ねは、商品説明の寸法表や、実物を測って確かめることになる。登録証の見方と手続きは日本刀の登録証ガイドで扱っている。
身幅・重ね・反り・切先の大きさは、時代ごとの姿の特徴と結びついている。刀剣博物館の解説では、たとえば次のような傾向が挙げられている(刀剣ワールド名古屋「時代別に見る日本刀の歴史」、刀剣ワールド「日本刀の姿」)。
同じ身幅でも、重ねが厚いか薄いか、元と先の差が大きいか小さいかで、刀の印象は大きく変わる。寸法表を見るときは一つの数値だけでなく、元と先、幅と重ねの組み合わせで姿を思い描くとよい。江戸時代の刀の姿の変化は江戸新刀の形態的特徴、刀種ごとの長さの違いは刀の寸法ガイドでも扱っている。
身幅と重ねは、刀の強さや重さ、見た目の印象に直結する寸法である。ただし、寸法だけで作者や時代を決めることはできない。磨上げや研ぎ減りといった来歴を踏まえ、姿・地鉄・刃文・茎と合わせて見ることで、数値がはじめて刀の個性を語り始める。
日本刀×日本文化体験
観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。