※画像はイメージです。戦国時代・安土桃山時代1538-1615
今川氏真
Imagawa Ujizane
今川家第12代当主・駿河国主
解説
今川氏真(1538-1615)は今川義元の長男として生まれ、今川家第12代当主を継いだ戦国大名である。父・義元が桶狭間の戦い(1560年)で織田信長に討たれた後、今川家の領国を継承したが、武田信玄・徳川家康による駿河侵攻によって今川家の大名勢力は急速に瓦解した。
1569年、掛川城を開城して徳川家康に降伏。以後は大名の地位を失いながらも、妻の実家の北条氏、ついで徳川家康の庇護を受けて文化人として生き延びた。蹴鞠をよくし、1575年に織田信長の求めに応じて京都の相国寺で公家衆らと蹴鞠を披露したことが『信長公記』に記録されている。和歌にも秀で、晩年に住んだ京都では冷泉家の月例和歌会などにしきりに参加した。
剣術は塚原卜伝に新当流を学んだと伝わる。大名権力は失ったが1615年に77歳の長寿を全うし、今川家の血脈を江戸時代まで存続させた。後世の評価は「戦国の敗者」として描かれることが多いが、近年の研究では政治・文化両面での適応力が再評価されている。