※画像はイメージです。その他現代刀無鑑査
谷川盛吉
Tanikawa Moriyoshi
解説
谷川盛吉の修業
谷川盛吉(たにかわもりよし)は、大正9年(1920年)に熊本県八代(やつしろ)に生まれた現代の刀工で、本名を松吉といった。刀剣ワールド(touken-world.jp)の現代刀職名鑑によれば、盛吉は13歳のときに刀工・金剛兵衛盛高安広(こんごうひょうえもりたかやすひろ)に弟子入りして作刀の修業を始めた。
刀と槍の名手
盛吉はまた、延寿宣繁(えんじゅのぶしげ)にも師事した。延寿は肥後国(現在の熊本県)に栄えた刀工の系統で、槍の製作にも長じていた。この延寿の流れを受け継いだ盛吉は、日本刀のみならず槍(やり)の鍛造においても優れた技を発揮し、刀槍双方の名手として知られた。
無鑑査認定と後継
盛吉はその技量により日本美術刀剣保存協会(NBTHK)から無鑑査(むかんさ)の資格を認められた。無鑑査は新作名刀展で特賞を重ねた刀工のみが到達する、人間国宝に次ぐ最高位の格付けである。盛吉は平成2年(1990年)に70歳で没したが、その系譜は子へと受け継がれ、長男の谷川広光は「延寿宣次」を名乗って刀工となり、次男は研師の道に進んだ。肥後の刀剣・槍鍛冶の伝統を現代に伝えた刀工として、その名を残している。