※画像はイメージです。因幡新々刀新々刀
浜部寿格
Hamabe Toshinori
解説
出自・修行
浜部寿格(はまべとしのり)は、通称を浜部九左衛門といい、因幡国鳥取(現在の鳥取県鳥取市)の生まれ。武蔵・備前・大坂など各地に遊学して技術を学んだと伝わる。
受領・藩工としての活動
天明5年(1785)に美濃守を受領し、後年は鳥取藩の御用刀工として作刀に従事した。多くの門人を育て、因幡を代表する刀工として名を知られた。
作風
長船で学んだ備前伝を得意とし、寿格をはじめとする浜部一派は新々刀期の備前伝で知られる。刃文は匂口の締まった小丁子のほか匂出来の直刃もあり、よく詰んだ小板目肌が美しく冴える。天明7年(1787)に江戸で鍛えた刀には、重ねが1センチを超え身幅・重ねが特異なほど厚い注文打ちもあり、特殊な造り込みでありながら破綻なく仕上げる高い技量を持っていたとされる。
評価
幕末の名工・源清麿の源流の一人とも言われ、新々刀期の上作刀工として位置づけられている。天明7年(1787)、江戸で鍛えた作例も伝わり、生涯を通じて旺盛な作刀活動を続けたことがうかがえる。