※画像はイメージです。三匹の侍
Three Outlaw Samurai (Sanbiki no Samurai)
1963年から1969年にかけてフジテレビ系列で毎週木曜20時に放映された連続テレビ時代劇。全6シリーズ。丹波哲郎・平幹二朗・長門勇が浪人三人を演じ、最高視聴率42%を記録した。人を斬る効果音に野菜を斬る音を用いるなど、それまでの様式的な立ち回りを解体して生々しい殺陣を確立し、以後のテレビ時代劇に決定的な影響を与えた。1964年5月13日には五社英雄の監督デビュー作として映画版が公開された。
解説
作品概要
『三匹の侍』は、1963年(昭和38年)から1969年(昭和44年)にかけてフジテレビ系列で毎週木曜20時00分から20時56分に放映された連続テレビ時代劇。全6シリーズが制作され、最高視聴率は42%に達した。定住する家も主君も持たない浪人三人が、行く先々で農民や無宿人の側に立ち、権力を握る代官や豪商と斬り結ぶという構成をとる。
三人の浪人
第1シリーズでは丹波哲郎が柴左近、平幹二朗が桔梗鋭之介、長門勇が桜京十郎を演じた。丹波は第1シリーズのみの出演で、第2シリーズ以降は加藤剛が橘一之進として加わり、平・長門とともに最終シリーズまで続投した。三人はそれぞれ剣風も気質も異なり、剣客の類型を一作の中に並置して見せる構成になっている。
殺陣と効果音の革新
本作が日本の時代劇に残した最大の功績は、殺陣のリアリズムである。それまでの時代劇の立ち回りは歌舞伎由来の様式美を継ぐものが主流だったが、本作は人を斬る場面で野菜を斬る音を効果音として初めて用い、刃が肉を裂く生々しさを画面に持ち込んだ。時代劇に効果音を本格的に導入した初期の例でもあり、この手法はその後のテレビ時代劇に広く踏襲された。
映画版と五社英雄
第1シリーズの放映終了後、松竹とさむらいプロの共同製作により映画化され、1964年5月13日に劇場公開された。演出を担当した五社英雄にとって本作が映画監督デビュー作にあたり、以後の五社作品に一貫する刀の重量感と暴力の即物性は、すでにここで方向づけられている。
日本刀の描かれ方
本作の刀は名刀でも家宝でもなく、生きるために振るわれる実用の道具として描かれる。刃こぼれや血振り、鞘走りの音といった細部が意識的に扱われ、刀剣を美術品としてではなく武器として見る視点を確立した。名刀の由緒を語る系譜の作品群とは対極にありながら、日本刀の実際の使われ方を映像で考えるうえで参照され続けている。
登場する実在の刀剣
本物の日本刀を見る
本物の日本刀を見る※本ページは日本刀文化の紹介を目的としており、各作品の著作権者とは関係ありません。