※画像はイメージです。終末のワルキューレ
Record of Ragnarok
梅村真也原作・アジチカ作画の漫画(2017年〜、コアミックス「月刊コミックゼノン」連載)およびNetflixオリジナルアニメ(2021年〜)。神々が人類の存続を賭けて格闘する「神vs人類代表」の一騎打ち(ラグナロク)を描く。日本人剣客・佐々木小次郎が「燕返し」と日本刀でギリシャ神ポセイドンを倒す第3回戦が最大の見せ場であり、日本の剣術文化が世界規模で注目される契機となった。
解説
作品概要
『終末のワルキューレ』(英題:Record of Ragnarok)は、梅村真也が原作・フクイタクミが構成・アジチカが作画を担当する格闘ファンタジー漫画。コアミックスの「月刊コミックゼノン」にて2017年12月より連載中。Netflixオリジナルアニメとしてシーズン1が2021年6月に、シーズン2が2023年1月・7月に、シーズン3が2025年12月に配信された(制作:グラフィニカ)。
設定とラグナロク
13億年ごとに神々が開く「神議(ヴァルハラ評議会)」で、世界の神々が人類を滅ぼすと決議。それを止めようとするワルキューレ・ブリュンヒルデが提案した「ラグナロク」——神13人と人類13人代表の一騎打ち——が物語の骨格である。人類代表には古今東西の実在した英雄・偉人・武人が選ばれ、神々はギリシャ・北欧・インド・中国など世界の神話から召喚される。
佐々木小次郎と日本刀——第3回戦
最も日本刀文化と密接に関わるのが第3回戦・佐々木小次郎(人類)対ポセイドン(ギリシャの海神)である。佐々木小次郎は実在した剣客(?〜1612年)で、宮本武蔵との巌流島の決闘で敗れたとされるが「史上最強の敗者」と呼ばれる。作中では彼が110cmの長刀「物干し竿(ものほしざお)」を扱い、ワルキューレのフリストと一体化して神具とした状態でポセイドンと対峙する。「千眼千手(せんがんせんしゅ)」と称される超高速の体術と、史上最強の剣技「燕返し(つばめがえし)」でポセイドンを打ち破る展開は、日本剣術の神髄がフィクションの舞台で世界と戦うという演出として絶大なインパクトを与えた。
史実との関係
佐々木小次郎の「燕返し」は史実に記録がある(宮本武蔵の『五輪書』前後の文献に言及)。長刀「物干し竿」の描写も歴史的伝承に基づく。作品は史実の剣士を「負けた男が勝てなかった試合をすべて記憶し、理想の剣を磨き続けた」という哲学的解釈で再構築しており、実際の佐々木小次郎の剣術史との接点を随所に埋め込んでいる。
文化的影響
Netflix配信により世界190カ国以上で視聴可能となり、佐々木小次郎・燕返し・日本刀のモチーフが国際的に拡散した。日本の剣道・居合道の公式SNSや剣術団体が作品への言及・コラボレーションを行うなど、ポップカルチャー経由で日本の剣術文化への関心が世界規模で高まる現象を生んだ。
登場する実在の刀剣
本物の日本刀を見る
本物の日本刀を見る※本ページは日本刀文化の紹介を目的としており、各作品の著作権者とは関係ありません。