※画像はイメージです。キングダム(実写映画)
Kingdom (Live-Action Film)
原泰久の漫画『キングダム』を原作とする実写映画シリーズ。佐藤信介監督・山﨑賢人主演で2019年に第1作が公開され、以後2022年・2023年・2024年に続編、2026年に新作が予定されている。中国の春秋戦国時代末期、秦による中華統一を背景に、青銅剣・鉄剣など古代中国の武器が登場する大規模historical spectacleである。
解説
キングダム——秦の中華統一を描く歴史漫画とその実写映画
原泰久の漫画『キングダム』は、集英社「週刊ヤングジャンプ」で2006年に連載が始まった歴史大作である。中国の春秋戦国時代末期、秦による中華統一を背景に、戦災孤児の少年・信(李信)が大将軍を目指して戦場を駆け上がっていく物語で、後に始皇帝となる秦王・嬴政(えいせい)も主要人物として描かれる。一介の下僕に過ぎなかった信が、武勲を重ねて将軍へと成り上がっていく立身の物語と、嬴政による中華統一という壮大な歴史の流れとが交差しながら進む点に大きな魅力があり、古代中国の戦争・政治・人間ドラマを骨太に描いた代表的な歴史漫画の一つである。
### 実写映画——佐藤信介監督による日本映画
実写映画版は佐藤信介監督による日本映画で、山﨑賢人が主人公・信を、吉沢亮が嬴政を演じている。2019年に第1作が公開されると大きな反響を呼び、以後2022年・2023年・2024年に続編が制作され、2026年にも新作の公開が予定されている。当初から本数を区切った「3部作」として企画されたわけではなく、原作の人気と作品の評価に支えられて続編が積み重ねられてきたシリーズである。日本の俳優陣が古代中国の英雄たちを演じ、大規模な合戦シーンを実写で描き出した点でも話題を集めた。
### 古代中国の武器と刀剣——青銅剣・鉄剣の世界
キングダムが舞台とする中国の戦国時代には、青銅剣や鉄剣、そして矛(ほこ)・戈(か)といった長柄武器が用いられた。突き刺すための矛、引っ掛けて斬る戈など、用途の異なる多彩な武器が戦場を彩り、剣戟(けんげき)描写ではこれら古代中国の武器が数多く登場して、集団戦の迫力とスケール感を支えている。なかでも中国の刀剣である「剣(けん)」は、左右両刃で直線的な刀身を持つ刺突・斬撃兼用の武器であり、その形状や使い方は日本刀とは構造を異にする。古代中国の戦争スペクタクルを映像化するうえで、こうした東アジアの刃物文化の描き分けは重要な見どころとなっている。
### 中国剣と日本刀——東アジアの刃物文化の対比
キングダムに描かれる中国剣は、片刃で反りを持ち、研ぎや拵え(こしらえ)に独自の美意識を凝らした日本刀とは、構造・成り立ち・文化的背景のいずれにおいても異なっている。両刃直刀の「剣」を中心とする古代中国の刀剣文化と、片刃彎刀の日本刀文化とを並べて眺めることで、同じ東アジアの刃物でありながら大きく異なる発展を遂げた両者の特質がより鮮明に浮かび上がる。キングダムは、古代中国の刃物文化を知り、日本刀との違いに目を向ける格好の入り口となる作品である。
登場する実在の刀剣
本物の日本刀を見る
本物の日本刀を見る※本ページは日本刀文化の紹介を目的としており、各作品の著作権者とは関係ありません。