※画像はイメージです。Katana Zero(カタナゼロ)
Katana Zero
インディー開発者Justin Stander率いるAskiisoftが開発し、Devolver Digitalが発売した2Dアクションゲーム。2019年4月18日にNintendo Switch・Windows・macOS向けに発売。80年代風のレトロフューチャー都市「New Mecca」を舞台に、記憶を失った刀使いの暗殺者「Zero」を操作する。一振りの日本刀による一撃必殺のステルスアクションが特徴で、発売から1年足らずで50万本を売り上げた。
解説
作品概要
『Katana Zero』(カタナゼロ)は、インディーゲーム開発者Justin Stander率いるAskiisoftが開発し、Devolver Digitalが発売した2Dアクションゲーム。2019年4月18日にNintendo Switch・Windows・macOS向けに発売され、のちにXbox One(2020年)、Android/iOS(2024年)にも移植された。80年代風のレトロフューチャー都市「New Mecca」の一区画「第三地区」を舞台に、大規模な戦争の傷跡が残る街で、記憶を失った刀使いの暗殺者「Subject Zero(Zero)」を操作する。
ゲームシステムと刀
Zeroは日本刀一振りのみを武器とし、一撃で敵を斬り倒す代わりに自身も一撃で死亡する高難度のステルスアクションを展開する。時間を遅くする能力と、行動を数秒先まで予知する能力を併せ持ち、斬撃・投げ返し・タイミングを組み合わせた一筆書きのようなアクションが特徴。ステージクリア後には自分のプレイを「監視映像」として再生する演出が挟まり、暴力の主観性・信頼できない語り手というテーマを強調する。物語はZeroが夜ごとの悪夢に苦しみ、精神科医から任務と薬を与えられる構図で進み、戦争のPTSDと薬物依存が主題として扱われる。
史実との関係
本作の刀および刀使いの造形は、特定の実在の刀工・名刀・史実の人物に基づくものではない。時代劇・剣戟映画で繰り返し描かれてきた「孤高の剣士」という類型を、80年代ネオノワールの記憶喪失アサシンという設定に翻案したフィクションであり、開発面では黒澤明の時代劇からの影響が指摘されるほか、物語の悪夢的な語り口にはフィリップ・K・ディックの作品からの影響も見て取れる。史実の刀剣・刀工とは切り離され、あくまで「日本刀」を文化的アイコンとして借用している点が本作の特徴といえる。
文化的影響
『Katana Zero』は発売から1年足らずで50万本を売り上げ、ピクセルアートの2Dアクションにおける刀剣アクションの完成度の高さで高い評価を得た。時代劇的な「刀を持つ孤高の主人公」という記号を、西洋インディーゲームの文脈に取り込んだ代表例として繰り返し参照されており、海外プレイヤーが日本刀の文化的イメージに触れる入口の一つとなっている。
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