Fate/strange Fake
Fate/strange Fake
成田良悟による2015年刊行のライトノベルを原作とするアニメ。2023年に先行スペシャル『Whispers of Dawn』、2024年からTVシリーズが展開。二天一流の開祖・宮本武蔵がセイバーとして、剣豪・佐々木小次郎がアサシンとして登場し、実在の剣豪同士の対決が描かれる。
解説
作品概要
『Fate/strange Fake』は、成田良悟による2015年刊行のライトノベルを原作とするアニメ作品で、TYPE-MOON「Fate」シリーズのスピンオフのひとつ。2023年7月に先行スペシャル『Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-』(A-1 Pictures制作、55分)が公開され、本編となるTVアニメシリーズが後に放送された。物語はシリーズで初めてアメリカを主な舞台とし、西部の都市スノーフィールドで新たな聖杯戦争が勃発する様を描く。
セイバーとしての宮本武蔵
本作には日本刀に縁の深い2体のサーヴァントが登場する。セイバーとして召喚される宮本武蔵は、江戸時代初期に二刀を用いる剣術流派「二天一流」を開いたとされる実在の剣豪をモデルとしており、作中でも刀と脇差を同時に操る二刀流の遣い手として描かれる。
アサシンとしての佐々木小次郎
一方、アサシンとして登場する佐々木小次郎は、巌流島の決闘で宮本武蔵と対決したと伝わる剣客がモデルである。史実としての佐々木小次郎の実在性には諸説あり、生没年や出自を裏付ける確かな史料は限られているが、「燕返し」の技で知られる剣豪として広く語り継がれてきた人物である。作中では武蔵と互角の剣戟を繰り広げる強敵として描かれる。
評価
IMDbでは先行スペシャル『Whispers of Dawn』が7点台後半、本編TVシリーズが8点台前半の評価を獲得しており、Fateシリーズの中でも剣戟描写への評価が高い作品となっている。
シリーズ内での位置づけ
刀剣座では同じFateシリーズから『Fate/stay night』も別途取り上げているが、本作『strange Fake』は実在した剣豪・宮本武蔵とその宿敵・佐々木小次郎を軸に据えた点で、日本刀・剣術そのものへの言及がより直接的な作品といえる。
登場する実在の刀剣
二天一流と宮本武蔵の二刀流
宮本武蔵が開いたとされる剣術流派「二天一流」は、大刀(刀)と小刀(脇差)を同時に用いる「二刀」の技法を特徴とする。通常、刀は両手で握るのが基本とされる中、片手ずつで大小を操るこの流派は特異な戦法として知られ、武蔵の代表的な逸話や伝書『五輪書』にもその思想が記されている。作中のセイバー・宮本武蔵が刀と脇差を同時に操る姿は、この史実上の二天一流の特徴を踏襲したものである。
巌流島の決闘と佐々木小次郎
1612年、豊前国(現・福岡県北九州市)沖の島で行われたとされる宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘は「巌流島の戦い」として広く知られる。小次郎は「物干し竿」と称される長刀を用いたと伝わり、「燕返し」と呼ばれる独自の剣技で知られたとされるが、決闘の詳細や小次郎自身の経歴については史料により記述が分かれ、後世の創作・脚色が多く加わっているとされる。作中のアサシン・佐々木小次郎は、この伝承上の剣豪像をモデルとしている。
本物の日本刀を見る
本物の日本刀を見る※本ページは日本刀文化の紹介を目的としており、各作品の著作権者とは関係ありません。