※画像はイメージです。太刀重要刀剣(1979年3月2日登録)
袖ノ雪
Sode no Yuki
別名: 太刀 銘 一 備前国□□住人左兵衛尉助次 延慶三年三月日 金象嵌 銘 袖ノ雪
解説
概要
袖ノ雪は、鎌倉時代末期に作られたとされる太刀で、名称は切れ味の良さに由来します。昭和54年(1979)3月2日に日本美術刀剣保存協会の重要刀剣に登録され、山形県鶴岡市の致道博物館が収蔵しています。同名の刀は複数あり、これは助次の太刀を指します。
伝来
黒漆鞘に金字で記された由緒によると、天正3年(1575)の長篠の戦いの前夜、酒井忠次が鳶ノ巣砦を夜討ちし、家臣の奥平喜八郎信光が砦を守る武田信実(河窪信実)を討って、首とともに腰の本作を得たといいます。その後の遍歴は不詳ですが、幕末から明治にかけては庄内藩中老の菅実秀が所持したとされ、明治28年(1895)の酒井忠次三百年祭で酒井家に献上されました。
展示にまつわる話
昭和60年(1985)に致道博物館と佐野美術館が開いた「江戸幕府創設の礎となった徳川四天王展」では、国宝の真光・信房の太刀の隣に展示されました。開会日の夜午前1時に警報機が発報し、翌夜も同じ時刻に鳴ったため、酒井家が信実の慰霊祭を行ったところ発報しなくなったと、佐野美術館館長の渡辺妙子が説明しています。
逸話・伝説
長篠前夜の鳶ノ巣砦夜討ちで武田信実から得たと伝わる、酒井家ゆかりの太刀。