※画像はイメージです。太刀国宝
太刀 銘 真恒
Tachi signed Sanetsune
別名: 真恒・久能山東照宮博物館蔵
解説
真恒と古備前派
真恒(さねつね)は、平安時代に備前国(現在の岡山県東部)で活動した刀工で、日本刀剣史上最古の一派とされる古備前派の周辺に位置づけられる名工である。正恒・友成らと並び、平安期太刀の格調高い作風を今に伝える。
太刀の概要
この太刀は刃長89.4センチメートル、反り3.9センチメートル、元幅3.5センチメートル、先幅2.2センチメートル、鋒長3.5センチメートルを測り、重ねが厚く身幅も広い豪壮な姿を示す。平安時代後期の太刀としては大振りで、同時代の名刀「大包平」と並び称される堂々たる出来映えを誇る。
久能山東照宮への奉納
徳川家康の没後、その遺命により久能山(現在の静岡県静岡市)に東照宮が創建された。二代将軍・徳川秀忠は元和三年(1617年)の遷宮に際し、この太刀を東照宮へ奉納したと伝わる。久能山東照宮に伝わる刀剣の中でも最初期に奉納された一振りとされ、同宮の宝物の中核をなす存在となっている。
指定と評価
昭和26年(1951年)6月9日に国宝に指定された。重要文化財のソハヤノツルキとともに、久能山東照宮に伝わる刀剣を代表する一振りである。
現在の所蔵
現在は久能山東照宮が所蔵し、久能山東照宮博物館で他の社宝と交替で公開されている。附属する糸巻太刀拵は、金梨地に桐紋を蒔絵した鞘に、赤銅魚々子地の金色絵桐紋散らし総金具を施した豪華な拵である。
逸話・伝説
徳川家康の没後、二代将軍秀忠が元和三年の東照宮遷宮に際して奉納したと伝わる太刀。豪壮な出来で、大包平とともに平安時代後期の太刀を代表する一振りとされる。