※画像はイメージです。太刀重要美術品(1938年5月10日認定)
唐柏
Karakashiwa
別名: 景勝公御手選三十五腰の一
解説
概要
唐柏は、南北朝時代の刀工・長谷部国信が造った太刀です。重要美術品に認定されており、個人蔵です。
作者
長谷部派は山城国で南北朝から室町時代に活躍した一派で、開祖の長谷部国重は正宗十哲の一人として相州伝の作風を示しました。国信は国重の弟で、作風は国重に似ますが、短刀は国重より一回り大振りで重ねが非常に薄いのが特徴とされます。
号の由来と伝来
皆焼の刃文が唐胡麻(唐柏)の姿に似ていることが号の由来とされ、刀剣学者の佐藤寒山は風流な号と評しています。上杉景勝が数百振の中から自ら選んだ名刀35腰「景勝公御手選三十五腰」の一つで、米沢上杉家に伝来しました。昭和13年(1938)5月10日、上杉憲章伯爵名義で重要美術品に指定されましたが、終戦後のGHQによる刀剣接収で行方不明となり、のちアメリカに渡っていたことが判明して、近年日本へ戻りました。
姿
刃長は79.4センチメートル、反りは3.57センチメートル、切先長は4.1センチメートル、茎長は22.0センチメートルです。鎬造りで庵棟、板目に柾目がかった流れた肌が交じり、地沸が美しくつきます。茎の刃側を極端に削いだ形は、東京国立博物館蔵の国信の太刀にも見られ、国信の工夫と考えられています。上杉謙信の代からあったと考えられる打刀拵が付属し、刀身と併せて重要美術品に認定されていました。
逸話・伝説
皆焼の刃文を唐胡麻に見立てて名付けられた、上杉景勝選の三十五腰の一つ。