※画像はイメージです。打刀日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣(2021年時点)
石灯籠切虎徹
Ishidoro-giri Kotetsu
別名: 燈篭切虎徹・石燈篭切
解説
概要
石灯籠切虎徹は、江戸時代に長曽祢興里(虎徹)が造った打刀です。年紀はありませんが、銘振りなどから寛文9年(1669)秋頃、もしくは寛文12年頃の作とされます。虎徹の作として最も著名な刀とされ、特別注文と思われる無反りの体配が他に類を見ません。
名前の由来
注文主の旗本に切れ味を示すため、松の枝を切ろうとしたところ勢い余って傍らの石灯籠まで切り込んだ、という逸話が号の由来です。茎には「長曽祢興里入道乕徹」の銘に続けて「石燈篭切」の切付銘があります。注文主は久貝因幡守(久貝正方)とする文献が多い一方、経緯は書物によって異なり、旗本を特定しないもの、石灯籠の場所を湯島天神とする説などもあります。刀剣学者の福永酔剣は、茎の磨上げの時期などから、石灯籠を切ったのは虎徹ではないのではないかとも述べています。
姿
大日本刀剣史によれば刃長は二尺一寸二分半(約64.4センチメートル)で、鎬造り、小切先、ほとんど反りがなく、刃文は大のたれに互の目乱れが交じります。もとは二尺四寸あったものを二度磨り上げたとされ、切付銘は磨上げ後に入れられたと指摘されています。
伝来
昭和10年(1935)の高島屋名刀展覧会には細川利文子爵の所持として出品されました。その後長く所在が分かりませんでしたが、2021年の東美特別展に都内の刀剣店から出展され、特別保存刀剣に鑑定されています。
逸話・伝説
松の枝を切った勢いで傍らの石灯籠まで切り込んだと伝わる、虎徹随一の名刀。