※画像はイメージです。太刀国宝
太刀 銘 正恒(蜂須賀正恒)
Tachi signed Masatsune (Hachisuka Masatsune)
別名: 蜂須賀正恒・古備前正恒最高作・ふくやま美術館蔵
解説
正恒と古備前派
正恒(まさつね)は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて備前国で活動した古備前派の代表的な刀工である。友成と並び称される名工で、古備前派の中では現存する在銘作が最も多いことで知られる。
太刀の概要
この太刀は刃長77.6センチメートル、反り2.6センチメートル、元幅2.9センチメートル、先幅1.6センチメートル、鋒長2.5センチメートルを測る。地鉄は小板目肌がよく約(つ)み、地沸がつき地映が立つ。刃文は小乱れに足・葉がよく入り、小沸が深く、帽子はわずかに湾れて小丸に返る。腰反りの高い優雅な姿を示し、正恒の在銘作の中でも銘振り・作風ともに最も古調で最高の出来と評されている。
蜂須賀家の来歴
阿波(現在の徳島県)の大名・蜂須賀家に伝来し、昭和8年(1933年)に同家を離れた。「蜂須賀正恒」の号は同家の所持に由来する。その後複数の所有者の手を経て、福山市の食品包装資材メーカー・エフピコの創業者である小松安弘氏の所蔵するところとなった。
指定と現在の所蔵
昭和27年(1952年)3月29日に国宝に指定された。小松安弘氏の没後、2018年(平成30年)に氏のコレクションが福山市に寄贈され、現在はふくやま美術館(広島県福山市)が所蔵している。
逸話・伝説
阿波徳島藩主・蜂須賀家に伝わり、昭和8年(1933年)まで同家が所持した古備前正恒の太刀。正恒の在銘作中、最も古調で最高の出来と評される一振り。