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※画像はイメージです。遺品整理や蔵の片付けで日本刀が出てくることは、今でも珍しくない。しかし「どこに持って行けばいいか分からない」という声が多い。まず確認すべきことは、登録証(銃砲刀剣類登録証) の有無だ。
登録証は刀と一緒に保管されているはずの公的証明書で、都道府県の教育委員会が発行する。登録証がない状態で刀を所持していると銃刀法違反になる可能性があるため、登録証が見当たらない場合は最寄りの警察署に届け出て、都道府県教育委員会で登録を受ける必要がある。
登録証の確認が取れたら、次は「どこで査定を受けるか」という問題だ。
日本刀を売却・査定できる場所は大きく三つのカテゴリに分かれる。
特徴
適した場合
注意点 古道具屋は日本刀の価値を正確に把握できないことが多く、状態の良い古刀が「数千円」で引き取られるケースも実際に起きている。刀剣専門家が見れば数十万円以上の価値がある刀が、骨董屋では「よく分からないので1万円」と言われることも珍しくない。遺品整理の流れで古道具屋に持ち込むのは最後の手段と考えるべきだ。
特徴
主な開催場所
活用法 骨董市に持ち込む前に、刀を「白鞘(しらさや)」または「拵え(こしらえ)」ごと持参し、複数の刀剣商に見せると良い。一人の商人の査定価格が低くても、別の商人が高く評価することがある。刀剣市では「相場を知る」という目的でも参加価値がある。
特徴
全国の主要な刀剣専門店の分布 東京(神田・銀座・中野)、大阪(難波・梅田)、名古屋に集中しているが、地方にも老舗の刀剣商が存在する。全日本刀剣商業協同組合(全刀商) の加盟店は、公正な取引を行うという基準を満たしており、初めて売却を検討する際の目安になる。
前述の通り、登録証が最初の必須確認事項。登録証番号・刃長・反りを現物と照合する。
刀剣専門店の多くは「出張査定」サービスを提供している。遠方の場合や刀が複数ある場合に便利だ。持ち込む際は刀を白鞘または布に包み、登録証と一緒に持参する。
専門店では以下の項目を確認して査定価格が決まる。
一店舗だけの査定を信用しすぎるのは危険だ。少なくとも二〜三店舗に持ち込んで価格を比較することを強く勧める。
刀剣専門店での買取査定時に「日刀保(NBTHK)の鑑定書があれば価格が上がる」と言われることがある。これは一定の真実だが、以下の点を考慮すべきだ。
鑑定書取得のメリット
鑑定書取得のコストとリスク
一般に、銘のある刀で「重要刀剣以上が取れそう」という見立てがある場合のみ、鑑定書取得への投資が合理的だ。無銘の刀や保存刀剣止まりが見込まれる場合は、鑑定費用が買取増額分を上回ることが多い。
近年、ヤフーオークション・日本刀専門オークション(大阪美術倶楽部等)・海外オークション(Bonhams・Christie's)での日本刀取引が増加している。
メリット
デメリット・注意点
日本刀を査定に出す際の三原則をまとめると:
日本刀は二度と戻らない文化財でもある。適正な価値を把握した上で、売却・保管・寄贈などの選択肢を冷静に検討してほしい。
日本刀×日本文化体験
観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。